七緒りか(制作修団プレアデス) のどたばたブログ (仮)

☆。*・福岡・九州で舞台芸術・演劇の企画・制作・制作業務代行、コンテンポラリーダンス↑福岡↑、観劇の感想とか☆。*・゜☆・。*☆・。*
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フェスティバルプロデューサートーク【平松隆之(日本のへそ演劇祭)×高野桂子(ひた演劇祭)】 レポート

昨年12月9日(金)にイジリアートカフェで行われた
フェスティバルプロデューサートーク
【平松隆之(日本のへそ演劇祭)×高野桂子(ひた演劇祭)】

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トークの中身は、こんな感じでした。
第三者の視点から見た文章は、私もあらためて発見があります。↓↓



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 12月9日。西鉄井尻駅から徒歩3分のところにある、井尻アートカフェにて、演劇プロデューサー二名によるトークイベントが行われた。参加人数こそ少なかったものの、その分アットホームな雰囲気の中で、二人とも思わず本音がこぼれる場面もあったように思える。
「これ、Ust配信してないから大丈夫ですよ」なんて発言も飛び出していたし・・。


 日本のへそ演劇祭のプロデューサーである平松隆之さんと、ひた演劇祭のプロデューサー、高野桂子さん。まず大きな問題として平松さんが取り上げたのが、公と個の問題。

平たく言えば、―平松さんの口癖らしい―プロデューサーという個人が、フェスティバルの演目を決めるなどの際に、最終的には個人の裁量でもろもろ決定していくことに、いかに説明をつけるのか。
要するに、それってお前の好みだろ、という意見に対していかに説明をするか、ということを大きな問題として抱えていて、一つ一つの事象に対して細かく説明はしていけるけれど、スパッと一言で説明が出来ないのだろうか?と話していた。それに対して高野さんも大きく首肯していて、「このトークイベントの中で、その答えが見つかればいい。」そんな言葉も飛び出した。


ひた演劇祭の始まり方が面白い。「village80%」と「劇団ソングライン」の二団体による演劇祭だったが、元々は、各団体がそれぞれ自主公演を日田で予定しており、その日程が偶然同じだったことから、ならば演劇祭として企画しよう、となったそうだ。

おそらく、そういう始まり方でなければひた演劇祭は始まらなかっただろうし、高野さんの言葉を引用すれば「元々演劇のなかった場所」に演劇を持ち込むには、無理やりにでも既成事実を作ってしまったほうが行政も動かしやすいのだろうと思った。実際、来年は第二回を予定しているそうだ。

日本のへそ演劇祭は、東京以外の演劇にスポットを当てる、という目的で名古屋で開かれたそうだ。なかでも特定の地域(第一回は京都)をとりあげ、そこで活動する劇団や作家をフューチャーするという方法は、本州に住んでる人間のアイデアだなーと思った。一番面白いと思ったのはマッチングイベントで、これはつまり、地方の劇団、アーティストと全国のプロデューサー、制作者とのお見合いである。地域で活動していると、周辺地域以外の方々に知ってもらう、観に来てもらうのは結構大変なことだ。(その意味で、平松さんが非・売れ線系ビーナスを知ってくださっていたのは大変ありがたかった)福岡の演劇祭でも、大いに参考にすべき点があるのではと思った。

 
 話は、プロデューサーならではの悩みで盛り上がる。行政がお金を出す、ということは、そこに公共的な意味を見出すから。つまり、プロデューサーは公共的な意味を説明できないといけない。趣味・嗜好以上の思いは必ずあるんだけど、それをきちんと言葉に出来るのか。演劇の普及、文化の有用性、といった言葉では伝えきれない何かを二人とも探しているようだった。

 高野さんの場合、日田出身と言うことがひた演劇祭のプロデューサーを務める大きなモチベーションになっているようだ。日田の人に、もっと演劇を見て欲しいし、もっと外から日田に来て欲しい。日田の人間と交流して欲しい。郷土愛が半端ねえな、と思った。ではなぜ演劇なのか?という問いに対して高野さんは、「日田にはお祭りがたくさんある。そこである程度の表現欲が解消されているとして、そこからこぼれている人たちをフォローするのが演劇なのではないか」と考えているようだ。

これ、平松さんも同意だったようで、「○○踊りとか食の××とかやってきて、町おこしだなんていうけど、俺、○○踊り見に行かないもん」と言ってた。そうだよね、と思った。やっぱり、外からのソフトじゃダメなんだ。と、これはいわゆるハコモノ行政にもいえることだと。平松さんの「東京からのソフトばかりだと、その地域の誇りにならない」は名言だと思う。文化会館が、文化を発信する基地になってないことをもっと問題視するべきで、じゃあって「劇場法」の話になるのかなーと思ったが、今日はそこまでは行かず。行ったら大変なことになっていたのでしょう(時間的な意味で)。

 その代わり、でもないのだろうが、平松さんが「おせっかいが焼けるかどうかが大事」という発言をしたのが印象に残った。自由に、自分が勝手によかれと思ってやっているからこそ、プロデューサーはプロデューサーたりえるのかしら、と思った。「おせっかい」については、もう少し考えてみたいと思う。

平松さんは名古屋、高野さんは日田で演劇祭をプロデュースしているわけだが、地域をめぐる問題として、「AKB48」の例があげられたのが面白かった。昔は、「東京」だったんだと。東京パフォーマンスドールとか。でもAKBは、「秋葉原に集う層」に標準を絞って、そこに大受けして全国にひろがっていった。このたとえ話一つ聞けただけで、俺は地域で活動することに勇気が出たよ。
寒くて寒くて鼻をすすりながらだったが、面白い話が聞けたのでした。おしまい。

文/非・売れ線系ビーナス 田坂哲郎

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記録用( ..)φメモ↓↓

フェスティバルプロデューサートーク
あの街、この街、どんな街? 〜私と街の演劇フェスティバル〜

2011年、名古屋と日田で新しい演劇祭がスタートしました。
その名も「日本のへそ演劇祭」と「第一回ひた演劇祭」
それぞれのフェスティバルでプロデューサーを務める平松隆之氏と高野桂子氏を招いて、
その街とフェスティバルの関係について個人の目線から熱く語ります。

最後はみんなで大交流会もアリ!?ふるってご参加下さい!!

・日時:2011年12月9日 (金) 19:00-21:00(終了後交流会を予定)
・場所:イジリアートカフェ(福岡市南区井尻4丁目3-16)
・参加費:1000円(ワンドリンク・おつまみつき)
・申し込み:お名前と連絡先を明記の上、制作修団プレアデスseisaku.pleiades☆gmail.com(☆を@に変えて下さい)までメールでお申し込みください。

▼ゲストプロフィール▼
●平松隆之(ひらまつたかゆき)
愛知県豊川市在住。劇団うりんこ/うりんこ劇場(名古屋) 制作部所属。
子ども、地域、演劇をキーワードに様々な活動を行う。
09年度大阪大学第1期ワークショップデザイナー育成プログラムを履修。
11年名古屋で新たに始まった「日本のへそ演劇祭」チーフプロデューサー。
10-11年豊川市文化振興プラン(仮称)策定のための市民ワーキングメンバー。

劇団うりんこの主な作品、11年2月うりんこ劇場「アセリ教育」(作=中屋敷法仁 演出=柴幸男)、11年12月うりんこ劇場「クリスマス トイボックス」(作/演出=吉田小夏)、12年1〜3月全国ツアー「お伽草紙/戯曲」(原作=太宰 治 戯曲=永山智行 出=三浦基)、3月「歌わせたい男たち」(作=永井愛演出=和田紀彦)
「お伽草紙/戯曲」福岡公演・2月3日(金)-5日(日)ぽんプラザホール
twitter=@tsumo2001 

うりんこ
HP=http://urinko.jp  facebook=http://www.facebook.com/urinkojp
twitter=@urinkojp 

日本のへそ演劇祭
HP=http://hesofes.p1.bindsite.jp  
facebook=http://www.facebook.com/hesofes
twitter=@hesofes  

●高野桂子(たかのけいこ)
1988年生まれ 大分県日田市出身。九州大谷短期大学表現学科卒。
福岡市の劇団village80%所属。village80%以外にも、北九州芸術劇場プロデュース公演「ハコブネ」など外部出演多数。福岡以外にも活動を広げ、パトリア日田市民ミュージカル『あいと地球と競売人』演出、ダンス事業等で活動。
第一回ひた演劇祭にvillage80%が参加して好評を博す。第2回ひた演劇祭に向けて、プロデューサーに就任。2011年12月29日village80%『愛するに足る』、2012年2月宮崎県立芸術劇場「演劇・時空の旅」シリーズ#4『フォルスタッフ/ウィンザーの陽気な女房たち』に出演予定。

village80%HP=http://mura8.net/
ひた演劇祭HP=http://sites.google.com/site/hitageki/

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ゆるっとしたトークイベントだったので、堅苦しい話ではなく
プロデューサーの苦悩で盛り上がりました。

プロデューサー = えらい人

なイメージを持つ方も多いと思いますが、
生身の人間なので、重責と闘っているのが伝わってきました。

こういう苦悩を周囲に理解してもらうことも、
演劇祭を長く続けていく上で、大切かもしれないと思いました。

平松さんは、前日もアイアンシアターでUst中継を長時間されていました。
本当に熱いです。

そして、現在「お伽草紙/戯曲」の
全国ツアー真っ最中です。
トークも充実しているようですので、
平松さんの熱いトークをお聞きになりたい方はぜひ!

「お伽草紙/戯曲」

原作=太宰治 演出=三浦基(地点) 戯曲=永山智行(こふく劇場)
製作総指揮=平松隆之

●広島=アステールプラザ多目的スタジオ(全席自由)
2月1日(水)19:30
ーーーーーーーー
●福岡=ぽんプラザホール(全席自由)
2月3日(金)19:30♪【泊篤志(劇作家/演出家・飛ぶ劇場代表)×平松隆之】
2月4日(土)14:00
2月4日(土)18:00【柴幸男(作家/演出家・ままごと主宰)×うりんこ俳優陣】
2月5日(日)14:00

前売:一般3000円 学生2000円 ♪プレビュー2500円
当日:一般3500円 学生2500円 ♪プレビュー3000円 

詳細は→http://www.urinko.jp/index.html

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